私の夫は、海外を含めた転勤族です。
私自身は、夫が転勤族であることを理解したうえで結婚をしていたので、
結婚後に転勤が決まっても、不安や不満はありませんでした。
ですが、初海外転勤(シンガポール行き)が決まった時は、さすがに驚きました。
夫の最初の海外転勤を言い渡された時期が、長男が生まれて3ヶ月の時だったので、
「この時期に海外~!!?」と戸惑いました。
もちろん、その後も子育てや教育については沢山悩みました。
今回は、悩みながら得た我が家流の子育てについてお話しますね。
目次
1.海外転勤・海外子育ての悩み
2.我が家の海外での教育方針
1.海外転勤・海外子育ての悩み
初めての海外転勤で一番最初に辛かったことは、
でした。
我が家の長男はまだ10ヶ月でした。
日本では保育園に行ったこともないし、
学生時代の友達と子連れで遊ぶことはあっても、
子供を通してお友達になる、という経験はなく、
大人になって初めて、『友達って、どうやって作るの?』と、戸惑いました。

10ヶ月の会話のできない子供と、
1日のほとんどを、2人で向き合う生活。
もちろん、夫は育児には協力的だったので、
夫が一緒にいてくれる時間だけが、ホッと休まる一時でした。
子供の年齢がもう少し大きければ、幼稚園や小学校の登園・登校の時間帯に
ロビーで、沢山のママに出会う機会があったのですが、(スクールバス利用のため)
長男は10ヶ月だったので、行けても現地(英語)の保育園で、
自分たちで送り迎えをするため、
ママ達と出会うことができませんでした。
シンガポールには日本人のコミュニティーが沢山ありました。
しかし、渡星して間もなくのときには、
そのコミュニティーの存在さえ知らず、一人で不安や孤独と闘っていました。
きっと、海外転勤に限らず、転勤族のママたちはみんな、
多かれ少なかれ、友達作りに対する不安はあると思います。
最終的に、子供もスクールバスを利用し、登園するようになってからは、
ママ友もできました。
私自身も習い事などをはじめたことで、
子供を通じたママ友だけではなく、私自身の友達もできました。
転勤をするたびに、新しい人との関係を築いていかなければいけませんが、
家にいても、何も開拓できないので、
ネットで情報を集めたり、習い事をしてみたり、
と自分の行動範囲を広げることが、友達作りの解決策になると思います。

海外転勤での、もう一つの悩みは、
についてです。
「日本人なんだから、日本人としてのアイデンティティーや、日本語の教育はとても大事。」
「バイリンガルといっても、いずれ日本に帰国する私たちは英語を残すことが難しい。」
などなど、教育については沢山のアドバイスをいただいてきました。
シンガポールでは、日系の学校・インターナショナルスクール・現地校と
保育園や学校の選択肢が沢山あるんです。
選択できるということは、良いことだと思われるかもしれませんが、
教育においてすべての責任が両親にかかってくるんです。
「日本に帰るのが分かっていたのに、インターや現地校に入れたから、日本語が弱い。」
「海外に住んでいたのに、日系に通っていたため、バイリンガルとして受験できない。」
「日本人としての常識に欠けている。」
こんなことを、思われたり感じたりするんです。
自分たちの選択が合っているのか?間違っているのか?
アドバイスを聞けば聞くほど、戸惑い不安にしかなりませんでした。
アメリカに転勤になり、学校選びに選択肢がなくなりました。
日系の学校は、毎週土曜日の日本語補習校のみで、
平日の保育園・小中高校は現地校に通うしかないんです。
日本語がどうとか、日本のアイデンティティーがどうとか、
言ってられないんです。
子供たちは、現地の学校でお友達を作り、進級していくしかないんです。

もちろん、子供達も両親も、
毎週1回の日本人補習校で学ぶことを、少しでも身につけさせて、
日本に帰国後も子供たちが困らないように、と努力はします。
しかし、限界があると理解しています。
「英語が話せていいね。」と言えるレベルではない、子供たちの努力があるんです。
2.我が家の海外での教育方針
長男が10ヶ月の時に、海外生活が始まってから
3人とも海外での教育経験しかありません。
海外子育ての中で、たくさんのアドバイスをもらい、
日本語の教育や日本人としてのマナーなどの重要性は十分理解しました。
その中で、我が家夫婦が導き出した答えは‼
⭐海外転勤がある中で、未来の進路を予測するのは不可能
→どの年齢で、どこの国にいるのかは不明
どこの国にいても、色んな人種や文化を認め合いながら生きていける強さが必要
転勤が決まった時点で、子供たちの成長に合わせて進路を考える
⭐子供の年齢が違えば、日本語や英語などの教育方針や考え方など、すべて変わってくる
→言葉をしゃべれない段階での外国での生活は、子供たちは勝手に2言語を習得している
英語での生活がメインなので、日本語の文法や読み書きは取得するのに努力が必要
→中高学年での外国での生活は、日本語は確立されている
外国での授業についていくだけの英語のスキルを身につけるために努力が必要
⭐グローバル化が進む社会の中で、こうじゃなければいけないは不必要
→日本人だからといって日本での就職とは限らない
世界を知ることで、子供達には将来の選択肢が増える
子供の得意分野をしっかり伸ばしてあげる
現地の子供たちと生活していく時間が大半を占める中で、
日本人としてのマナーが通じないことも、多々あります。
時には、現地の人たちのマナーに従って生活を送ることもあります。
海外生活では、色んな国の人との関りや文化を、身をもって経験でき、
考え方の多様性を育てることができる、貴重な時間だと感じています。
自分主体の正しいや間違っているではなく、
色んな国の人や文化を尊重できるような子供に育ってほしいと願っています。
海外生活が始まり、夫婦で
日本に帰ったら、保育園はどうしようか?など話す機会はありました。
ですが、このままいくと、
我が家は、日本の保育園を経験することはなさそうです。
子供たちの小学校は、公立?私立?などの話も出てきますが、
長男・長女・次男、それぞれに性格や言語の習得状況も違うので、
子供たちに希望をとり、それぞれに違う学校を選択する可能性だってあります。
何年海外にいるのか、はたまた、次はどこに行くのかさえ予測できない私たちは、
先の未来を考えても、思い通りにはいかないんです。
学校の進学先などを考えるよりも、
現時点での子供と向き合い、
得意なことはしっかり伸ばし、苦手なことは全力でサポートをする。
そして、子供たちに選択肢を増やしてあげる。
最終的に、私たちは夫婦は
という結論にたどり着くのでした。
まわりの方々のアドバイスを聞きすぎて、自分たちの軸を見失わないように。
周りがどうこうよりも、まずは、
夫婦は、子供の教育についてどう考えているのか!?
我が子たちにとって、どの環境がベストなのか!?
が大切なポイントだと思っています。

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